山本仏具店の仏像修理
事例紹介
- 釈迦如来像 修復 -
(仏師:石井幹男)
釈迦如来像の修理のお仕事を承りました。
御像はお体・光背・台座の部材が一部欠損し、塵・埃が積もり、過去の修理で塗料が塗り重ねられる等の不具合の状態でした。
↓

これに対し、できる限り製作当初に近い姿に戻すと同時に、年月の経過に伴って得られた風格を残す修復方法を採用致しました。
修復前の金箔や漆塗を全て除去し、真新しい雰囲気になるように全て塗り替え、金箔の押し直しをすることも可能ですが、
制作した仏師や祈りを捧げてきた多くの人々の想い・時間・歴史を大切にしたいという考えから、造像当初の漆・金箔を極力活かし、必要のある箇所のみ新しい部材・漆・金箔を補いました。

↑
主な不具合: 右手の指の欠損、塵・埃の堆積、過去の修理の際の塗り重ね、鼻の損傷 等

↑
主な処置 : 欠損した右手指の新補、堆積した塵・埃の洗浄、過去に塗り重ねられた塗りの除去 等

↑
主な処置 : 新補した右手指への下地・漆塗り

↑
主な処置 :新補した右手指への金箔の新補と古色
(新しい金箔のままだと、他の古い金箔部分との外観に差が生じるため、周囲と調和させる古化粧をしております)

↑
主な損傷 :光背の一部部材

↑
主な処置 :右手の指と同様に、欠損箇所に彫刻した部材を新しく補う。

↑
主な処置 :台座内の華足を新しく補い、同様に修復

↑
発見された墨書。歴史的背景が判明することもある。

↑
最終的に、このように修理をまとめあげました。